「風マチ」について

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「風マチ」とは、すなわち「風待ち」。それは、船が航海に適した風・天候を待つこと。移動・物品の運搬の主役が船であった頃、日本全国で風待ち港と言われる場所が生まれ、航行する船は時にそこで風を待った。伊豆大島の波浮港も有名な風待ち港であり、風待ちによって来島した船乗りや、物品が港に集まることによって、そこに新たな出会いや文化を生み出してきた。

 


神津島の発展を支えてきた神津島港

「風マチ」と名付けた想い

  風を待つ。人はみな、人生という大航海を行っている。神津島という場所を訪れた人生の主人公の方々が、船が風を待つように、ここで島民の生き様、旅人同士、海や山、森、星、月、食べ物、文化、歴史、温泉、お酒などに触れ合い、今後の航海において、順風満帆となる風に乗れるよう願いを込めて、このゲストハウスを「風マチ」と命名しました。

風マチの先輩ゲストハウス「テラマチ」での一幕

 


 

「風マチ」の建物についての小咄

ゲストハウス風マチの建物は、昭和50年頃に建てられた一般の民家。神津島らしい間取りをしている建物。中村圭が近くで「ゲストハウステラマチ」や「くると」のプロジェクトを進めていると、ここに住んでいる70を過ぎたおじさんが携帯電話を洗濯機で洗って壊れて困っていると相談に来てくれた。それを機に、おじさんの携帯電話をどうにかしたり、一緒にビールを飲んだり、近所の中華料理を食べに行ったりするようになった。当時から、神津島は宿を増やしていくべきだと考えていた中村は酔っ払いながら、「おじさん!ここも宿にしようよ!そんで、おじさんが働ければ収入も生まれるしー、、、」とそんなことも言っていた。ある日、おじさんは持病が原因で島を離れることになってしまい、家が空いてしまった。そこで、おじさんの親戚にお願いし、家を守りながら活用していくため、建物をお借りし、ゲストハウス風マチが誕生することになりました。